STORY
東京駅直近のビルを活動の拠点とする理由
デミピーアールの活動拠点は、日本全国へアクセスのよい東京・日本橋。2010年に丸の内のビル内から移転した。なぜここを選んだのか?「それは、あらゆる交通手段が集中してどこにでもすぐに行けるし、情報が集中するからです。私たちは生きた現場の情報が命です。だからここでほんの少しの時間でも無駄にすることなく、情報を得てまた発信しているのです」と取締役の田熊はいう。
重要なことは、正しい取り組みを正しく市場に情報発信すること
現在、企業、企業の環境への取り組みの活動は、経営上必要不可欠なことである。しかしながら、これを市場に告知していく活動、すなわちソーシャルマーケ ティグは、この企業の努力や姿勢を市場に理解してもらう役目は果たすものの、それが企業業績の伸張という形で経営にフィードバックされるとは限らない。も ちろん、単に儲けるために環境問題に取り組むといった浅薄な考えではないが、しかし企業は営利を生み、永続する義務があるのだから、環境問題への取り組み もまた、その一環としてとらえられるべきである。 その際、重要なことは、正しい取り組みを正しく市場に情報発信することである。この点について、デミピーアールの代表、瀧田は次のように語る。
企業の環境への取り組みに必要なこと
「各企業はほんとうにいろいろな取り組みを真剣に行っています。ただ、この情報が有機的につながっておらず、バラバラと発信されている感じがします。だから受ける側がひとつのイメージを作りきれない。あっちではこんなことをやっているが、一方こっちではこんなことをやっている、ということではなく、その企業がいったい何を目指して、だから今これをやっているのだ!という体系化された情報発信が、特に環境への取り組みには必要なのではないでしょうか。」
無限の情報を日々蓄積し、適宜活用&発信!
「私たちは、毎日日本を代表する200社以上の企業のリリースをチェックし、その中で環境への取り組みを調べています。その情報をバックグランドに、クライアント企業の各種取り組みをまとめあげ、わかりやすく市場に対して情報発信するのが、私たちの役目のひとつです。」
デミピーアールの広報コンサルティング事例
デミピーアールのやり方は、たとえば、太陽光発電を利用した商品を市場にリリースする場合、単にその点だけのニュースリリースを媒体に送ることだけではない。まず商品そのものの魅力をあげるために、太陽の色とその持つ意味、その商品との関連をコンセプトとしてまとめあげる。その次にそのコンセプトをフランス、プロバンスの画家を起用したパッケージデザインとして完成させる。その上で、記者懇談会として情報発信の場をプロデュースし、市場に情報発信する。このことで、社長の想い、社員の取り組み、商品の価値が、市場へわかりやすく浸透する。と同時に、社内にも情報が共有化される。前出の瀧田が言った、「有機的に情報が結びつく」ということはこのようなことである。
デミピーアールの強み
また、デミピーアールはバックキャストと呼んでいるアライアンス集団をもっている。このさまざまな領域のプロたちのネットワーク組織を使って、情報の付加価値を創り出している。
正確な情報を市場に正しく伝える最速の手段
そのようなデミピーアールにも悩みがある。それは「ひとつひとつのクライアントの情報発信をトータルで作り上げていくプロセスは、時間と工数がかかります。しかしそれはどの工程も省くことができない、重要なものです。弊社の規模ではたくさんの量がこなせないことが現在の弊社の課題です。だからといって、社員を増やし規模を大きくした結果、クオリティが落ちてしまったり、ばらつきがでてしまうことは避けなければなりません。ひとつひとつ地道にこなしていくしかないと思っています。」 単に、やみくもに情報を発信しても、情報があふれ、受け手が賢くなっている現在、それは時間と金の無駄ともいえる。市場に有益な情報を、正しいやり方で伝える、この当たり前のことが、企業の取り組みを市場にわかってもらい、企業の発展につながっていく実はもっとも早い方法なのであろう。
「Newsweek Japan 7月8日号」掲載記事抜粋を現状に即して一部改訂(2011)